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「アイナシ」の紅葉 中日新聞でも紹介

 師走に入り、寒さも本格的になって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 府南寺の大イチョウの黄葉も終わり、東門付近では、黄金色の絨毯(じゅうたん)が敷き詰められました。暫くの間掃かずに留めておきます。一面に広がった黄金色の美しさもありますが、近所の「せんだん保育園」の園児たちがイチョウの葉っぱのプールで遊ぶ姿を見るのを楽のしみにしているからです。拾ったお気に入りの葉っぱをモミジのような小さな手で私に手渡ししてくれる園児がたくさんいます。幼くしてすでに他者と分かち合う「布施」の心が育まれているのでしょうか。自然と笑顔になり心温まります。「無垢」な子供たちから教わり気付かされることはたくさんあります。

 年をいくら重ねても、自らに気付かされる「八正道」の「正思惟(しょうしゆい)」の「ご縁」がなければ「自我・欲」と「煩悩」に塗れた人生を送ってしまうことになります。そして決して救われることなく、死後の魂の行き先は、自分の力ではどうすることもできない「自我・欲」を奪い合う仲間がいる「餓鬼道」まっしぐらと仏教では教えます。そうならないためにも「慈悲」の心を身に付け「中道」を心がけたいものです。

 何と今年は「アイナシ」の木が紅葉して参りました。この10年、特に昨年は今の時期「アイナシ」の木は赤星病等の影響で葉っぱはこげ茶色に侵され、ほとんどの葉っぱは落葉し、このような紅葉は見られませんでした。「八正道」の「正命(しょうみょう)」に導かれた適切な保護を行うと樹勢は想像以上に回復し、このような「ご縁」も授かることができるのかと改めて感激しております。

 皆様もくれぐれもお体に留意され、ご自身の健康が保たれますよう日々「国府千手観音」、「国府阿弥陀如来」にご祈願申し上げます。合掌

 

中日新聞12月2日(土) 鈴鹿亀山版

「アイナシ」の紅葉 ↓

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