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「アイナシ」の名付け親は、NHK朝の連ドラ「らんまん」の主人公「牧野富太郎」

 現在放映中のNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」では、神木隆之介さんが主人公の「槙野万太郎」を演じておられますが、「日本の植物学の父」と呼ばれた「牧野富太郎(1862~1957)」がモデルです。

 牧野富太郎先生は、1903年に「アイナシ」を新種として認定し、「アイナシ」の名付け親でもあります。ただ、牧野富太郎先生が、「アイナシ」を日本で初めて新種と認定したのは四日市市の西阿倉川に生育するもの(国指定天然記念物)で、府南寺の「アイナシ」は、江戸時代にはすでに大樹であり日本で一番歴史を紡ぎ、現在は12メートルを超える巨木となっておりますが、残念ながら牧野富太郎先生の存命中に認知されることはありませんでした。


 府南寺の「アイナシ」は、1971年に日本で2番目に発見され、植物学的に非常に珍しいナシ科の中間種ということから県指定天然記念物となりました。

 四日市市と鈴鹿市では、文化、歴史、教育への意識・取り組み方が大きく異なり、今でも数十年以上の隔たりがあるように感じますが、「アイナシ」を通じて間接的にではありますが、牧野富太郎先生との繋がりがあることに深く感銘を覚え、貴重な植物の歴史を紡ぐ「ご縁」に心より感謝申し上げます。合掌

 

「咲いた花見て喜ぶならば、咲かせた根元の恩を知れ」(詠み人知らず) 

今の日本人にとって心に刻んでおきたい詩です。

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