東門駐車場には、県指定の天然記念物「アイナシ」が高さ12mに達しています。栽培種のナシと原種のイヌナシとの中間種と考えられ、植物学上非常に貴重な存在です。もう暫くすると雪に覆われたように純白の花が咲き誇り、9月以降には直径3~5cm程の実が生ります。
アイナシは、東海地方(特に三重県)にしか生育しないと言われますが、府南寺のアイナシは、その大きさ、花の美しさは日本で唯一無二のアイナシの木と言っても過言ではありません。また、近くにある淡いピンク色の「ソメイヨシノ」との「ご縁」がその美しさを倍増させてくれます。300年以上生育する天然木と人工植樹による木のコラボをお楽しみください。
★「咲いた花見て喜ぶならば 咲かせた根元の恩を知れ」詠み人知らず
美しい花は枝によって支えられ、枝は幹によって支えられ、 幹は根によって支えられ、土にかくれる根は外からは何も見えません。すべての事が仏の教えである「ご縁」によって繋がっています。「ご縁」を感じ取る事できる方は、良い「ご縁」が降り注がれることでしょう💞
鈴鹿市文化財課、三重県教育委員会文化財保護課立ち会いのもと、本日第1回目の消毒(3月)を行いました。ナシ科の木は、周りの環境によって非常に病害虫に犯されやすい保護の難しい樹木です。皆様のご協力が毎年美しい花を咲かせる原動力になります。よろしくご協力の程お願い申し上げます。合掌