府南寺では、「未来ある子供たちを育む」ことを目的とし、今年で11年目となりますが、毎年国府小学校の6年生を迎え、地域の歴史学習を行っております。国府小学校の起源である国府学校が明治8年11月8日に府南寺に設立されたこと、聖徳太子開基と伝わる1400年の府南寺の歴史とともに国府の国が誕生したこと。また、困窮した心を整える瞑想体験・子供たち自身が自由に書いた「書」を基に、将来に向けた心の講話をさせていただいています。

　また、三重県にしか生育しない県指定天然記念物「アイナシ」の解説を昨年までは樹木医の方にしていただいておりましたが、本年度から三重県教育委員会・社会教育文化財保護課・班長の新名強（しんみょうつよし）さんからしていただきます。

　最後に、昨年度からの取り組みとして宝物館を兼ねた仁王門の中にも入ってもらい、普段は直接見ることのできない鎌倉仏教彫刻の傑作、運慶作と伝わる三重県で唯一の国指定重要文化財「金剛力士像」を間近で見学してもらいます。

　当日、子供たちは10時00分に来寺し、2部構成で1クラスは本堂に入り住職の話、もう1クラスは府南寺前の集会所で新名さんから県指定天然記念物「アイナシ」の説明を聞きます。約45分交代で12時10分頃を終了予定としております。

　今後、国府小学校だけでなく、県・国指定の文化財の周知、紹介を含め、他の小学校の児童の皆さんにも知っていただけたらと考えております。

　皆様には、何のお構いも出来ませんが、子供たちの様子を見学に来ていただけましたら幸いに存じます。　　合掌

　　　　　　　　　日程　　　

　日時　令和6年10 月4日（金）　10時00分～12時10分

　場所　府南寺、平井地区集会所（府南寺前）

　鈴鹿市立国府小学校6年生　61名　引率教諭3名、学校長

〇 府南寺観音堂（Aクラス 10：10～10：55）（Bクラス 11：00～11：45）

　住職による歴史学習と講話　→　阿弥陀堂の見学

〇 平井区集会所（Bクラス 10：10～10：55）（Aクラス 11：00～11：45）

　県教委・新名さんによる県指定天然記念物「アイナシ」の解説

★　県内唯一の国指定重要文化財「金剛力士像」を見学（A,B クラス11：45～12：10）