★除夜の鐘　12月31日(金)　午後11時45分～

　最初の一打を午後11時45分に住職が撞(つ)かせていただきます。続けて、お撞きください。
　近年、街中では、除夜の鐘は近所迷惑であると苦情を申され、昼間に撞かれる寺院があると聞きます。このような苦情が出るのは、寺院・僧侶自体の在り方にも問題があるのかもわかりません。心に寄り添い「生かされている」ことへの意識が希薄となり、益々個人の「欲」が満たされることが優先される世の中になってまいりました。人々の幸せを願って千年近く歴史を紡いできた仏事が形骸化され、ひいては受け継がれなくなってしまうことを非常に危惧しております。幸い府南寺に対して、そのようなことを言われる方はおみえになりませんが、12月31日の夜は、1年の締めくくりとしてしっかり自分自身を振り返っていただき、心の汚れを取り除く気持ち（感謝と反省）をもっていただければと思います。鐘を撞く前には、鐘に向かって必ず合掌してから撞いていただければ幸いに存じます。

　府南寺では、何のお構いもできませんが、境内をライトアップし、本尊（国府阿弥陀如来、国府千手観世音菩薩）を守護する仁王門の中の金剛力士像（三重県で唯一の国重文指定の金剛力士）も昼間とは異なり鮮明に拝観することができます。この機会に運慶作と伝わるその彫刻の美しさと迫力をご覧いただき、800年以上前の人々の想い（歴史）を感じていただければ幸いに存じます。合掌

★修正会　1月1日(土)　午前0時～1時

　本堂（観音堂）では、年が明けるのを見計らい、令和4年が、府南寺の山号にありますように「泰平」な1年になりますことをご祈願させていただいておりますのでご容赦願います。合掌