★無苦集滅道(むーくーしゅうめつどう)
苦も集も滅も道も無く
◎人生は思うようにはならない苦しみが無限に存在する(苦の真理)が、それも固定性は無く、こだわりようが無い。苦しみの原因は執着・煩悩です(集の真理)が、それも固定性は無く、こだわりようが無い。煩悩・執着の炎が消滅すると安らぎの世界に至る(滅の真理)が、それも固定性は無く、こだわりようが無い。静かな心に至るには、八正道を実践すべきです(道の真理)が、それもこだわる必要はないのです。
根源的な苦しみに執着することを止めてはじめて、安らぎの世界を得ることができるでしょう。静かで無心な心に落ち着きましょう。
「苦集滅道」は、お釈迦様が35歳で悟った時の、最初の説法(初転法輪)で、教えの基本をなすものです。それは「四諦(したい)」「八正道(はっしょうどう)」と言われます。
四諦
八正道
★無智亦無得(むーちーやくむーとく) 以無所得故(いーむーしょーとくこー)
智も無く、また得も無し 所得無きを以ての故に
◎空を悟るには智慧を持たなければならないが、それも固定性・こだわりは無く、また悟りという心の在り方も固定性・こだわりは無い。なぜなら悟りとは、悟りという特別な固定状態を超えた自由な囚われの無い無の境地のことだからです。
決して智者ぶらず、いかなる時も悟りを得た(もうこれで理解した)と慢心してはいけません。常に学ぶ姿勢を持ち続けることが大切なのです。