三重県議会議員の藤田宜三（ふじたよしみ）様が、「県政に求めたいことは、ありませんか」という趣旨で8月にご来寺されました。初めてお会いしたのですが、亡くなられた藤田議員のお婆様が、府南寺に対して信仰の厚い方であったとお伺いし、その物腰は柔らかく、本当に『誠実で実直な方』というのが第一印象でした。その際、「私の祖父が生存の頃、約50年前の世の中と比べ、この数十年で心のよりどころとしてのお寺の役割が非常に希薄になってしまい、その土地の歴史、本来のお寺の在り方が見失われ、人を思いやる気持ち、譲り合う気持ち、情（じょう）の厚さが薄くなってしまったと感じており、老若男女すべての世代において慈悲の心を持ち合わせた人が少なくなってしまったのではないでしょうか」と言わせていただきました。

　藤田議員の行動力は、妙妙たるものがあり、後日お電話で「9月10日にそのあたりの内容も含め、ラジオ番組にご出演いただけませんでしょうか」との依頼を受け、収録をさせていただきました。歴史的背景を有するにも関わらず、失われつつある信仰心にも目を向けてくださり、信仰寺の存在意義にご理解いただける藤田議員に心より感謝申し上げます。合掌

　藤田議員の県政レポートvol.7にも簡単に紹介していただいております。

　『ふじた宜三の県政まる三重レポート』府南寺編
　放送予定日　10月30日(月)と11月6日(月)　お昼　12時40分～
　鈴鹿ボイスFM　78.3Mhz