ご自身の干支の「守り本尊」をご存知でしょうか?
生まれた年(干支)によって、生まれてから死ぬまでその人の一生を守り続けてくれる仏様を「守り本尊」と言います。
心に不安や迷いを感じる時、真言;マントラ(仏様の真実の言葉)を繰り返し唱え続けることによって、心が落ち着き不安が解消されます。その際、ご自身の「守り本尊の真言」あるいは「光明(こうみょう)真言」、「般若心経の真言」をお薦めします。目覚めている時は、声に出し繰り返すことによって呼吸法も身に付き、瞑想状態になり安心感が得られるようになります。寝付けない時には、心(頭)の中で繰り返し唱えることにより安らかな眠りに誘われることでしょう。是非お試しください。ちなみに本山での修行時代は、千念珠(せんねんじゅ)と言いますが、各種真言を千回ずつ繰り返し唱え続ける修行を行いました。合掌
●子(ね)年:千手観世音菩薩(せんじゅかんぜおんぼさつ)
おん・ばざらー・たらまー・きりく
●丑(うし)、寅(とら)年:虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)
のうぼう・あきゃしゃきゃらばや・おん・ありきゃ・まり・ぼり・そわか
●卯(う)年:文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
おん・あらはしゃのう
●辰(たつ)、巳(み)年:普賢菩薩(ふげんぼさつ)
おん・さんまや・さとばん
●午(うま)年:勢至菩薩(せいしぼさつ)
おん・さんざんさく・そわか
●未(ひつじ)、申(さる)年:大日如来(だいにちにょらい)
おん・あびらうんけん・ばざら・だとばん
●酉(とり)年:不動明王(ふどうみょうおう)
のうまくさんまんだー・ばーざら・だん・せんだー・まーかろしゃーだー・そわたや・うんたらたー・かんまん
●戌(いぬ)、亥(い)年:阿弥陀如来(あみだにょらい)
おん・あみりた・ていぜい・から・うん
★光明真言:おん・あぼきゃー・べいろしゃのう・まかぼだら・まに・はんどま・じんばら・はらばりたや・うん
★般若心経真言:ぎゃーてい・ぎゃーてい・はーらーぎゃーてい・はらそうぎゃーてい・ぼーじー・そわか
弘法大師(空海)は「般若心経秘鍵」の中で
「真言は、不思議なり。観誦(かんじゅ)すれば無明(むみょう)を除く」
真言には不思議な力が秘められている。一心に唱えれば、心の迷いが消え、気持ちも体も穏やかにしてくれる。と説いています。合掌
今年も仁王門東側の金木犀の花の香りが心穏やかにしてくれます。