秋晴れの穏やかな日に国府小学校の4年生53名が来寺してくれました。
現在の鈴鹿市立国府小学校の前身である国府学校が、明治8年11月8日に府南寺に誕生したこと、府南寺の本尊である国府の阿弥陀如来、国府の千手観世音菩薩が1400年に渡りこの地を見守り続けていること等をお話させていただきました。
今は、学校で先生方から教わることが「当たり前」となっていますが、146年前までの江戸時代の寺子屋は、限られた者だけが読み書き・計算を教わることができる時代でした。現在でも子供たちが教育を受けられないため読み書き・計算ができない国があります。国府小学校の子供たちには、府南寺に設けられた国府学校は、子供たちが平等に学問を教わることができるようになった最初の教場であったことを知ってもらえたらと思います。
(鈴鹿市立国府小学校ホームページ学校の沿革にも記載あり)
今の日本は、老若男女すべての世代に言えることですが、利便性を追求することに重きを置くが故、「当たり前」になっていることが、実はすごく「ありがたいことである」と感じられない国になっているような気が致します。その地域の歴史を学ぶことで、その大切さを少しでも感じていただければ幸いです。合掌