• お知らせ

お知らせ

泰平山府南寺 略縁起

 天正(1573〜1592)の兵災後、「補陀落山府南寺(国府千手観世音菩薩)」が「泰平山無量寿寺」に移され二ヶ寺が合併して「泰平山府南寺」となりました。 

 従って現在の「泰平山府南寺」は、本尊が二体(元々の泰平山無量寿寺の国府阿弥陀如来と移された補陀落山府南寺の国府千手観世音菩薩)となり「伊勢国府」(現在の亀山市、鈴鹿市、四日市南部)の氏仏の寺院として飛鳥時代から奈良、平安、鎌倉、室町、安土桃山、江戸、明治、大正、昭和、平成、令和へと1400年以上の歴史を有しながら、本尊は秘仏として永年に亘り今もなお人々を救い見守り続けています。江戸後期、明治時代以降の檀家制度に支えられた寺院ではなく、 人々の心の拠り所となる歴史を紡ぐ氏寺(祈願・信仰寺)です。
 真言宗御室派(総本山仁和寺)の準別格本山、寺格は二等格院として今日に至ります。 
 
 また、本尊を守護する「金剛力士像」は運慶作と伝えらた鎌倉時代の仏教彫刻の傑作。東大寺南大門の金剛力士像との共通点が多く、「金剛力士像」では三重県で唯一国の重要文化財に指定されています。 
 
 東門駐車場には、バラ科ナシ属の落葉高木で種子はほとんど発芽しない植物学上非常に珍しい県の天然記念物に指定されている「アイナシ」の木が、春先には雪を被ったかのように真っ白な花を咲かせます。 
 
 近代に入り、明治8年11月8日に「国府学校(現在の鈴鹿市立国府小学校の前身)」が府南寺の庫裡を借用し、開設されました。 
 
 毎月18日奉修される護摩法要は、火の持つ力によって苦しみ、迷いを浄化し、非日常を体感できる法要です。毎月欠かさずご参拝される方もお見えになります。
 

お知らせ一覧へ